ぶんげいマスターピース工房vo.3 『シェイクスピア・コンペ』京都府立文化芸術会館

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京都府立文化芸術会館では、主催事業のひとつとして2006年より「ぶんげい マスターピース工房」を開催してきました。今回はその3回目で、シェイクスピアをテーマに取りあげます。


「ぶんげい マスターピース工房」とは

 この事業は、よく知られた演劇の“名作”を創造的に上演し、幅広い観客層に舞台の魅力を伝えることを目的としています。関西では、いわゆる古典の上演は決して多くありません。国内外の優れた上演が関西にやってくることは稀ですし、また、若手の劇団が古典に取り組むこともまだ限られているといえます。観る側も創る側も、“名作”に触れて造詣を深める機会が少ないといえるでしょう。
 こうした状況を打開するため、演劇人や一般の観客に、“名作”に親しむ場を提供するのが本事業のねらいです。初回の2006年度は、若手俳優を多く起用してブレヒト作『コーカサスの白墨の輪』を製作しました。第2回は、まず2007年度に若手演出家がチェーホフの短編で競い、最優秀となったごまのはえ氏が2008年度に長編『三人姉妹』に取り組みました。そして、本年度から来年度にかけて開催する第3回では、シェイクスピアを取りあげます。

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なぜ“名作”なのか

 “名作”“マスターピース”は、幾度にもわたる上演や批評を通じて、その魅力が限りなく追究されてきた作品です。同時に、学術界でも、作品や作家についての研究が数多く蓄積されています。本事業では、こうした名作に関する学術的成果と、今後の演劇界を担う若い創り手の鋭い感性や深い洞察力が交錯することで、より魅力的な舞台が生まれることを期待しています。

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「シェイクスピア・コンペ」について

 今回ご案内する「シェイクスピア・コンペ」は、「ぶんげいマスターピース工房vol.3」の本年度のメイン・イベントです。書類審査を経て選出された気鋭の6団体(審査の過程ならびに選評は、別紙をご覧ください)が、シェイクスピアに触発されたオリジナル短編作品を、11月20日〜23日、京都府立文化芸術会館にて競演します。そして、専門家による審査で「最優秀」と「優秀」の2作が選ばれます。選ばれた団体には、来年9月に開催される「シェイクスピア・ウィーク」での上演権が与えられます。これとは別に、観客による審査で選ぶ「でまち賞」(出町商店街協賛)もあります。
 また、このコンペに先駆けて、参加演出家が講師を務める「ワークショップ」と、専門家による「学芸講座」も開催されます。「ワークショップ」は、一般向けと俳優向け、計12コースからなる多彩なプログラムです。「学芸講座」は、コンペ参加者と一般の観客に向けて開かれ、上述のようなシェイクスピアについての学術的成果などをわかりやすく提供します。
 長い年月をかけて育まれた“名作”は、演劇の土壌を豊かにします。明日を担う演劇人に挑んでほしい、より多くの観客に深く楽しく味わってほしい、それが私たちの願いです。

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