ぶんげいマスターピース工房vo.3 『シェイクスピア・コンペ』京都府立文化芸術会館

審査員


 「シェイクスピア・コンペ」の審査は二種類あります。専門家による審査と観客による審査です。

専門家による審査

 専門家による審査にて、「最優秀」と「優秀」の2作を選びます。選ばれた団体には、2011年9月に当館で開催される「シェイクスピア・ウィーク」での上演権が与えられます。審査員は以下の3名です。

太田耕人(おおた・こうじん)


演劇評論家、京都教育大学英文学科教授 1956年生まれ。英国ルネサンス演劇研究の一方、演劇批評を『京都新聞』『テアトロ』に連載、『朝日新聞』『シアターアーツ』に寄稿。分担執筆に『シェイクスピアを学ぶ人のために』(世界思想社)、HALF A CENTURY OF JAPANESE THEATER IX、同じくX(日本劇作家協会)ほか。共訳にフレドリック・ジェイムソン『政治的無意識』(平凡社)、オリバー・タプリン『ギリシア悲劇を上演する』(リブロポート)。朝日舞台芸術賞、シアターアーツ賞の選考委員を歴任し、現在は京都芸術センター運営委員長、京都国際舞台芸術祭2010実行委員長、文化庁芸術祭執行委員。
【「コンペ」への期待】
 現代に生きたかたちでシェイクスピア劇を書きなおす――そんな野心的な翻案がどんどん出てきてほしい、そう願ってきました。ミュラー『ハムレットマシーン』を持ちだすまでもなく、私たちの生きる現代の問題をどれだけ鋭敏に看取できるか?その対応物をシェイクスピアのなかに見いだし、いかに鮮やかに変形できるか?油断したり、逃げたりすれば、シェイクスピアに嗤われます。若い演劇人の覚悟と才能を見極めたいとおもいます。

↑ページトップへ


土屋安見(つちや・やすみ)


京都労演事務局長  1971年から、会員制・非営利の演劇鑑賞会である京都労演の会員となる。1981年から同会運営委員。年12本の例会公演の企画・運営に携わる。1995年から現職。京都労演は、劇団とも共同しつつ、地域における演劇鑑賞運動を進めている。
【「コンペ」への期待】
 観客として、いろいろなシェイクスピアを観てきました。シェイクスピア作品はともかく人間が面白い、深い。台詞の中に、時代を超えて通じる、普遍的でダイナミックな真実がある。若い才能がこの大物にどう挑むのか。楽しみです。面白いシェイクスピアを観せてください。

↑ページトップへ


松本修(まつもと・おさむ)


演出家、MODE主宰、近畿大学文芸学部(舞台芸術専攻)教授  劇団文学座に俳優として十年間在籍の後、1989年に演劇集団MODEを設立。チェーホフ、ベケット、T・ウィリアムズなど海外戯曲の解体・再構成で注目を集める。1996〜98年、北海道演劇財団常任演出家。1997〜2001年、世田谷パブリックシアターのアソシエイト・ディレクター。近年は別役実、唐十郎、竹内銃一郎作品の演出の他、長期のワークショップを経てカフカの小説を舞台化した作品群が高い評価を得る。読売演劇大賞優秀作品賞・優秀演出家賞、千田是也賞、紀伊國屋演劇賞個人賞などを受賞。代表作に『逃げ去る恋』『わたしが子どもだったころ』『魚の祭』『失踪者』『城』『変身』など。
【「コンペ」への期待】
 シェイクスピア戯曲をテキストに取り上げた理由が、客席にいて納得できる舞台が観たい。演出家の欲望でも、俳優の快楽でも、社会的・政治的意味でも何でも良いのですが、なぜその集団が今その舞台を作ったのかが分かるもの。それを期待します。もちろん観たことのない表現に出会いたいと思いますが、それが創作する人たちの必然性であったと思えるような舞台。まあ、騙してもらいたいのです。期待しています。

↑ページトップへ


観客による審査

 観客による審査は投票にて行います。最多得票の団体に、「でまち賞」(出町商店街協力)が与えられます。この審査には、2日券を購入し、すべての作品を見た観客ならだれでも参加できます。また、投票した観客には、抽選で豪華賞品(チケット代のキャッシュバックなど)をプレゼントします。

※「でまち賞」は観客審査員が選出するもので、「シェイクスピア・ウィーク」への参加権を獲得する「最優秀賞」「優秀賞」とは別のものです。

↑ページトップへ


シェイクスピア・コンペ携帯サイトメニュー

↑ページトップへ


Copyright © 2010 京都府立文化芸術会館. All Rights Reserved.